対人スキルが営業では必要
第1印象
営業職への転職で求められるスキルは、その人自身の魅力と言っていいでしょう。営業はモノやサービスを売る仕事ですが、セールスを行っている本人を売る仕事でもあります。人に信用され、頼られて初めて一人前と言えるでしょう。まず大事なのは第1印象がいいかどうかです。初めて会った人に「この人は信頼できそうだ」とか「今後も付き合っていけそうだ」と思ってもらえることがスキルとして最も大切です。
良い第1印象を持っているかどうかは商談の行方を決定するほどに大切です。初対面で客先から信頼できないとか、どこか冴えない男だと思われてしまうと、2回目以降に挽回するのは困難です。場合によっては、2回目以降の商談がなくなってしまうこともあります。
相手に不快な印象を与えない身だしなみとビジネスマナーを身に着けていることが大切です。転職アドバイザーやエージェントでは、営業職の転職にあたって、ビジネスマナー講座などを設けているところもあります。積極的に利用していきましょう。
コミュニケーション能力
営業職は、客先の人とコミュニケーションをとりながら、商品やサービスの提案をしていくのが仕事です。そのため、コミュニケーション能力が必須のスキルになります。どれだけ学歴が高くても、頭の回転が速くても、コミュニケーションができなければ商品は売れませんし、サービスを利用してもらえません。仕事はなかなか成功に導けなくなります。
コミュニケーション能力は、分かりやすく話せること、相手の考えを察知できること、また相手の話を聞けることの3つに集約できます。相手の理解やニーズに応じて、分かりやすい論理で分かりやすい言葉を使って話す力です。
べらべらとしゃべれるということではありません。また、相手の考えを察知するには、相手の表情を良く見て、ちょっとした仕草を見逃さず、感情を読み取っていく力です。また、客先の人の話を良く聞いて、言いたいことを正確に受け止める力は、ニーズに合った提案をするうえで必要です。
スキルは努力次第
営業職に必要な能力を、最初から完璧に備えている人はいません。誰もがどこかしら自分には欠けている面があると思いながら、仕事で鍛えています。
トップセールスを達成しているセールスマンに対するアンケートでは、7割以上の人が、自分はこの職業に向いていないと思うと答えたという結果が出ています。必要な力を仕事をしながら身に着けていると考えられます。転職にあたっては、自分の適性や性格を客観的に判断してくれるエージェントを通じて行いましょう。