営業職への転職の可否を決める自己分析の深度
転職を成功させるために自己分析は不可欠です。自己分析とは自分を客観化して捉えることですから、過去の成功や失敗が何に起因するのかを顧みることになります。
営業職とは、目に見える成績で評価されがちな仕事ですが、どんな要因があってその結果になったのかということは、可視化しにくいものです。それゆえ、しっかり自己分析している人はそれほど多くなく、逆にしっかり分析できている人は営業成績が優れている傾向にあります。
客観的に自分を捉えられる人ほど自分の補うべきところが見えているので、次の仕事までにしっかり対策を立てることができます。したがって、成長するスピードも速いということです。
転職への動機を徹底的に掘り下げる
これは転職においても同様です。同じ営業をやるにしても、なぜ今までの職場ではいけないのか、自分が仕事に求めているものは何なのかをしっかり考えてから行動に移さないと、たとえ新しい職場で働くことになったとしても、いずれまた行き詰まりを覚えることになり得ます。
転職を考えている時は、現状への不満ばかりが募りやすいものですが、ネガティブな思いだけで勢いで行動に移ると、また同じような状況になった時に同じことを繰り返してしまいがちです。「なぜ転職しなければならないのか」を徹底的に掘り下げましょう。
自分の思いを「見える」化することの重要性
具体的な方法としては、自分の考えを書き出して目に見える状態にすることが大切です。過去に自分がやった仕事をリスト化し、上手く行ったこと失敗だったことをその原因とともに書き出していきます。そうすることで、自分は何が得意なのか、どういう時に失敗しやすいのかということが見えてきます。営業職にも種類がありますが、飛び込み営業よりルート営業が合っていると思う人もいるでしょうし、その逆の人もいるでしょう。
自己分析をしっかり行っておけば、転職したい職場の理想像が具体的に描けますし、営業職だからというだけで転職した結果、実際の業務と自分のやりたいことがマッチしなかったという事態を防ぐことにもつながります。
他者から客観的な評価をもらおう
こうして出した自己分析の結果は、自分一人で見るよりも、人に見てもらうことでより客観的に進む道が見えてくるものです。なかでも、転職サイトや転職エージェントのキャリアコンサルタントがその候補者としては適切です。
幅広い業界の事情に明るく、過去に幾多の求職者を見てきた経験のある専門家ですから、あなたにどんな業界や業務が向いているのか、包括的な視点からアドバイスをしてくれるでしょう。