固定顧客対象のルート営業のメリット・デメリット
ルートセールスは楽でしょうか?
営業職には飛び込みセールスを始めとする新規開拓と、固定の顧客を対象としたルート営業があります。具体的にルートセールスとは、定期的にお得意先を訪問して、自社の商品やサービスをセールスしていく営業スタイルのことを指します。
そのために定期巡回販売とかラウンダーとも呼ばれています。基本的には商品の納入を兼ねて得意先回りをして、その足で受注を受けることがメインの業務です。一般的な営業職の仕事は取引のない企業や個人へセールスを掛けるスタイルで、すでに取引のある顧客への訪問を簡単な仕事だと考えがちです。ですがルート営業では、顧客へ建設的な提案をし続ける努力が求められます。
つまり継続的に取引を進めつつ、さらに売り上げを伸ばさなければならないという難しい課題があるのです。ある意味でシェアは固定的とも言えます。相手企業の業績や顧客の経済状態がアップしない限りは、基本的にニーズの拡大は起こりません。その中で売り上げを拡大するためには、ただ発注された商品を配送するのではなく、顧客のニーズや課題を察知して、自分の方から提案していく努力がポイントになるのです。
もちろんその提案が顧客と自社の業績アップにつながる必要があるのは言うまでもありません。そういった建設的な提案を絶えず行っていくためには、やりがいやモチベーションの維持がカギになります。単調に思われる営業内容では、この部分がもっとも達成困難な壁になりがちなのです。
就業が不規則になりがち
また、顧客の業務や個人の都合に合わせて営業を掛けていく必要もあります。取引先によっては夜間や休日しか対応できないケースもあって、就業時間が不規則なのもデメリットかもしれません。そしてクルマの移動が多く、出張も多いために体力的なタフさも要求されるでしょう。この様にメンタル面と体力面での強さが要求される職種ですので、どなたでもできる仕事とはなりません。
転職前にチェックしておくポイント
そこで転職者に求められる資質としては、まず勉強熱心である事が肝心です。顧客のニーズを先回りして察知できる敏感さや顧客の利益を優先できる知恵と気遣いも必要です。また人当たりの良さは欠かせません。清潔で控えめな身だしなみと誠実で明るい対応は、顧客への信頼にもつながります。
この業界に転職を希望される方は、まず職場の情報を多く集めると良いでしょう。扱う商品・営業方針・雇用条件をトータルで評価して、職場を吟味するべきです。その為には専門の転職サイトは有効です。しっかり利用して有利な転職をしてください。