何を売るのか、そのためには何が必要なのか
不動産の営業は商品の種類によって変わる売り方
不動産営業への転職を考えているのであれば、まずは不動産にはどういうものがあるのかを知りましょう。そしてそれぞれの商品を扱うためには、どんな能力が求められているのかを知る必要があります。
取り扱う商品には、色々なタイプがあります。一戸建て、マンション、土地、賃貸、住宅リフォーム、投資用マンションなどです。マンションが2種類ありますが、自分たちが住むための居住用マンションと、大家として家賃収入を得るための投資用マンションでは、アプローチ方法も変わってきます。
不動産の営業にはどんな能力が求められるのか
不動産業界で求められるのは、コミュニケーション能力です。これは営業であれば絶対求められるものなので、すでに持っている人なら大丈夫です。そしてここからの派生で、接客力が求められます。
一戸建てなどの住宅が商品の場合は、折衝力が求められます。住宅を建てる場合は顧客との打ち合わせだけではなく、建築を担当する職人とのやりとりも必要です。それぞれの主張をまとめ、双方が納得できる状況を作るためにも、折衝力が必要なのです。
物件を探しに来ている場合は、どのような要望を持っているかを把握し、それに対して納得できる物件を紹介できるコンサルティングスキルが必要です。言われるがままに紹介するのではなく、自分から提案をして良い物件を知ってもらえば、選択肢はさらに広がります。
投資用マンションの場合は、単純に商品としての営業になります。そのため不動産営業というよりは、他の業界と同じような能力が求められるのです。電話からのアポイントを繋げ、そこから成約へ持っていくためには高いコミュニケーション能力だけではなく、忍耐強さも求められます。物件を求めている人が来るのではなく、こちらから売り込みに行くということも含めて、特殊な商品です。
不動産の営業への転職を成功させるために
不動産業界での営業は、絶対に営業経験が必要とは限りません。もちろん経験があれば、それだけ転職で有利になることは確かですが、別な能力が求められることもあるのです。そして重要なこととして、「宅地建物取引士」の資格を持っているのかどうかがあります。従業員の5人に1人はこの資格を持っている必要があるため、有資格者というだけでかなり優遇されるのです。
どの不動産会社がどのような傾向にあるのかは、一つ一つ調べていくと大変です。そこで転職サイトを通じて、チェックしていきましょう。それぞれの会社がどの商品に力を入れているのか、自分のやりたい仕事に合っているのはどこなのか、しっかりと分析をして転職を成功させましょう。