営業職全般の転職状況をチェック
近年の転職市場は売り手市場
転職をする前に、まず実際の就職市場の現状がどうなっているのかを確かめてくことは大切です。まず、押さえておくべき事は日本の社会構成が高齢化を深めているために、働き手である若い世代の活躍が必要とされている点です。バブル崩壊以降で日本の経済は縮小傾向にありましたが、アベノミクスが導入されたあたりから景気もやや持ち直し、そして慢性的な人材不足期を迎えた事に因って、この10年・20年は就職市場は完全に売り手市場になるとも言われています。
営業職の平均年収は?
そのことは近年の求人広告を見るとその事がはっきりしています。まず求人の絶対数が増えています。そして雇用条件に関しては専門職だけでなく、どの職種でもベースアップの傾向が見られるでしょう。特にこの職種はその傾向がはっきりしています。例えばサラリーマンの平均年収は、2013年国税局調べで409万円となっています。そこで営業職の花形と言われる医薬品のMRの平均年収を見ますと、703万円と全国平均の1.7倍の高収入になっています。また医療機器メーカーの営業職は559万円、電機・機械メーカーでは509万円で、証券会社でも507万円と、サラリーマンの平均年収を上回っているのが現状です。(数値は2013年度調べです)
営業職の求人ニーズはやはり即戦力
この2013年後半からは、今まで採用率の低かった業界を中心に求人件数が増えてきています。営業職は消費低迷の脱却を受けて、大きく改善された分野でもあります。そこで転職市場で求められている人材は即戦力になる経験者という事が言えます。またグローバル展開を受けて、商品やサービスのIT化に対応できる人材も急募されています。単に対面営業ができると言うだけでなく、より効果的に高角度に営業活動を実践できる人材を求めているのです。
営業の就活に有利なポイントとは
つまり、結果を出せるかどうかが判断基準となり、以前の様に社内教育で育て上げるといった対応を、すくなくとも転職者に与える機会が減っているのが現状です。そこでポイントになるのが、面接時の自己アピールです。どれだけ有力な人材であるかを企業に理解させなければ就職にはつながらないのです。将来のビジョンや求めるキャリア・スキルが明確に伝えられれば転職活動の軸ができます。これには客観的な視点が必要で、専門のコンサルは有効です。戦略的に履歴書等の資料を作成し、具体的な面接対応も学べます。そこで実績のある転職エージェントなどを利用すると良いでしょう。実際の交渉時にも力になってくれますので心強い味方だと言えます。