採用される営業職への志望動機とは
新卒採用と違い、転職での中途採用の場合、選考で問われる内容も変わります。転職の場合、これまで一定の社会経験がある以上、必ず今までの経歴と志望動機を聞かれるでしょう。
志望動機を作るのは業界・企業・業務をよく研究してから
中途採用の場合、応募者がどれだけ業界や企業、業務内容を把握しているかが重視されます。外から見たイメージと実情が大きく異なることは多く、単にイメージ先行で応募したのか、本当に企業に愛着を持って働くことのできる人なのかを見極めるために、志望動機の書き方で判断されるのです。
企業としても、せっかく採用してもすぐに辞められてはマイナスでしかないですから、それだけ慎重にならざるを得ません。企業と業界をよく研究し、それをもとに自分なら何ができるのかを具体的に表せる人材が高い評価を得られます。
年齢・経験別の志望動機でのアピールポイント
営業職の場合、年齢や経験によっても、志望動機でアピールすべきポイントに違いがあります。20代の若い人であれば異業界へ挑戦する人が多いですが、前職で得た経験がその業界でどのように活かせるかという強みと、足りないところは一から学ぼうという姿勢を示すことが大切です。30代以上になると、自分の希望や意欲だけを示せばよいというものではありません。
営業経験があるのなら、これまでの実績や経験を具体的に示して、次の職場でどう生かせるのかを意識した書き方を心がけ、即戦力としてどのように貢献できるのかを考えながら書きましょう。まったくの未経験から営業への転職を希望する場合、どれだけその業界と企業について理解しているのかを示しましょう。
その業界の社会性や成長性、応募先の企業の経営理念・価値観・方向性、求人票で応募している実際の業務に対する魅力の3点を盛り込み、志望動機に根拠を持たせることが大切です。
志望動機と自己PRは別物
また、注意すべき点として、志望動機と自己PRを混同しないことが挙げられます。志望動機は、なぜその企業を志望しているかであって、自分のやりたいこととは違います。若干の重複はあるものですが、自分がしたいことばかりに終始してしまうというミスを犯す人も少なくありません。また、応募先の企業だけでなく、ライバル社についても十分調べて書きましょう。
希望の企業のホームページだけしか見ていないと、その企業の特徴や力点を誤って認識してしまうことがあります。今ならネットで調べれば、業界の全体像を把握することも難しくありません。それでも不明なところがある場合は、業界に詳しい人に聞くとよいでしょう。
周りにそういう人がいない場合は、転職エージェントを活用するとよいです。業界と企業の情報を豊富に持つエージェントなら、的確な情報や志望動機の書き方などを教えてくれます。