離職率が高いのは職種なのか業種なのか
離職率の高い職種をチェックしよう
営業の仕事は、インセンティブによって大きく稼げる一面もありますが、人がすぐに辞めてしまうという印象もあります。これは、正解であり間違いでもあります。自分に合っていない職種や業種を選んでしまうことが、最大の理由だからです。もともと合っている人の場合、逆に長続きする仕事でもあるのです。
それではどういう業界が、離職率の高いところなのかということになります。ここでのキーワードは「新規営業」です。ルートではなく新規開拓をするのは大変で、さらにそこへノルマが課せられます。ノルマがないと言っているところでも目標数値は決められるので、結果的に大差はありません。
そして新規開拓で、どのような業界なのかということですが、不動産、生命保険、通信業が挙げられます。これらの業界がつらいことは、経験がない人でも分かるのではないでしょうか。
どうして退職してしまうのか
離職率について考えるなら、どうして仕事を辞めてしまうのかについて知る必要があります。仕事が上手くいっている人でも辞めてしまうことはあり、そこには様々な理由があるのです。
先にも書いたノルマや目標管理が厳しいこと、営業以外の仕事も任されて残業がどんどん増えてしまうこと、そもそも転職のための足がかりだった。これらが仕事を辞める理由としては、よく見られるものです。
環境自体が大変な場合は、仕方がないことかもしれません。しかし残業面については、転職する会社によって変わってきます。ブラックな会社ばかりが注目されていますが、36協定を守っている会社もしっかりとあります。そして最後に転職のための足がかりですが、これは自分が働きたい業界へ入るための第一歩として、転職をしやすい営業を選んだというケースです。
このように確認してみると、それぞれ納得できるところもあるのではないでしょうか。それぞれの事情を知らず、ただ離職率が高いから避けたいと考えるのは、もったいないことなのです。
離職率の高い会社を避けるために
せっかく自分のやりたい仕事を見つけたのに、職場環境などが原因で辞めることになるのは、とても残念なことです。そうならないためにも、自分が志望する会社については、しっかりと調べるようにしてください。営業という仕事自体が辞める人の多い職種なのではなく、辞めざるを得ない環境こそが問題なのです。
転職サイトなどを利用すれば、その企業の評判だけではなく職場環境などの情報も手に入りやすくなります。口コミなどを活用する方法もありますが、こういう手段があることも覚えておいてください。