営業職への転職のための職務経歴書の書き方
営業職の転職では、何よりも売上アップに貢献できるのかが問われます。もちろん、基本的なビジネススキルや意欲なども求められますが、営業ではそのなかでもコミュニケーション能力と忍耐力が重視される職種です。
職務経歴書では、それらを念頭において過去の経歴を書いていきますが、たとえ営業経験がないとして生かせるスキルは前面にアピールしましょう。職種は違っても応募する企業の属する業界と関連がある仕事をしていたのならば、関連知識を持っていることをPRするチャンスです。
得意な営業スタイルと実績の具体的な内容は必ず盛り込む
具体的な書き方ですが、経験があるなら得意とする営業スタイルを明確に示しましょう。マネジメントの経験がある場合は必ず記します。ないとしても、リーダーとしての資質を示せるエピソードがあるならば、それを記しておくことで担当者の心証を良くする効果があります。実績があるならば、具体的な数字も記しておきたいところです。売上アップに貢献できることを客観的に示すのに役立ちます。
志望する業務内容別の書き方
また、志望する業務内容によっても、書き方を工夫しましょう。個人向け営業の場合、新規開拓できる能力が求められる傾向にあるので、訪問件数やアプローチの仕方など具体的に記し、併せて達成率や順位など客観的に評価するための要素も盛り込みます。
法人向け営業の場合、提案型営業をどのように行ってきたかが判断基準となるので、課題解決能力や企画提案力など数字では表れない要素を、職務経歴書でアピールすることが大切です。そのためには、担当していた商材、得意とする手法、担当地域、実績などの基本データを示し、網掛けや罫線などを使ってビジュアル的にも訴えられる書き方を心がけましょう。
メーカー向け営業の場合、転職市場では経験者が優遇されることが多いので、可能なら、顧客名や扱っていた製品を具体的に記し、応募先の企業と関連があることをアピールしたいところです。関連がない場合でも、企画提案力とコーディネート力を示すために、実際に採っていた具体的な戦略や工夫を記しましょう。
アピールできる営業経験がない場合
もし、職務経歴書に書けるほどの経験がないのであれば、自己PRを充実させて意欲をアピールしましょう。紙面に余白が目立たないように、自己PRで半分以上占めてもかまいません。
完成した職務経歴書は、実際に応募する前に、人に見てもらい客観的な評価を聞いてブラッシュアップさせましょう。そのためには、転職エージェントのキャリアコンサルタントなど、採用される職務経歴書を熟知している専門家の手を借りるのも良い方法です。